こんにちは
日パ協事務局の大塚 雅之です。
日パ協通信 734号 【逆転のスクール経営その1】生徒さんが先生、パソコンスクールがカルチャースクールに変身!
の続編です。
×パソコンスクールの経営者のいけないところ、
その1 ・何でも最初から、「○○○がやるもの」と決めつけているところ × です。
×パソコンスクールの経営者のいけないところ、
その2 ・何でも、「○○○に任せられない」と決めつけているところ × です。
×パソコンスクールの経営者のいけないところ、
その3 ・何でも最初から、「○○○じゃ出来ない」と決めつけているところ × です。
何をしたらいいのか分からないし、
自分の教室のように小さな教室では、
何もできないから、打つ手が無い。
そのように、思っているスクール経営者は意外に多いものです。
ところが意外にも、
あなたの身近にも凄い先生が居ることの実例を
日パ協通信 734号 【逆転のスクール経営その1】生徒さんが先生、パソコンスクールがカルチャースクールに変身!で、
・楽しいパソコン講座として、毎週木曜日の午後から開催している「お楽しみ講座」と、
休校日の空き教室で開催している講座で「ミニ着物講座」を紹介いたしました。
2つ紹介いたしました。
さらに、驚くことには、○○○パソコンスクール様(○○○代表)では
他にも、
・ミニチュアスイーツデコ講座
・カイロプラティック講座
も開講しております。
そのきっかけは、生徒さんが「自分の趣味で始めた作品」を教室に持ってきて、
他の生徒さんに見せたことが始まりだそうです。
何気ない普段の中でも、お客様の興味を感じ、それをヒントに
さらにそれを講座に発展展開させている、
オウレットパソコンスクール様が、
生徒さんとの一体となられている教室の雰囲気が伝わってきます。
普段の何気ない生徒さんとの会話の中にも
ビジネスチャンスが広がっていることの好例だと思います。
これも、単に「生徒さんが喜んでくれる!」という
オーナーご夫妻の「生徒さんのためになったという喜び」からスタートされているもので、
まず、ビジネスありきからの発想ではないから、続いているのだと思います。
「教室の空き時間の有効活用方法です」
「発想」のヒントは、どこにでも転がっています。
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【1】生徒さんが先生!
1.ミニ着物講座
日パ協通信 734号 【逆転のスクール経営その1】生徒さんが先生、パソコンスクールがカルチャースクールに変身!
2.大人気♪ ミニチュアスイーツデコ講座
まるで本物みたいな! スイーツデコや、
フード…ドーナツやクッキー・ホイップ等のストラップを作っちゃう講座。
作る作業は、本物を作るのと同じ行程なんです。
見ていると、とても美味しそう!
でも、食べられませんよ。
この「ミニチュアスイーツデコ講座」始められたきっかけなどを
オウレットパソコンスクール教室長
伊藤京子先生にインタビューしました。
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Q.講座を始めたきっかけは何ですか?
この講座を始めたのは、
生徒さんがミニチュアスイーツデコをたくさん作って持ってきて
教室に提供してくれたことからです。
パソコン教室の生徒さん本人が、ミニチュアスイーツデコ作りにはまり、
いろいろと自宅で作るようになりました。
でも、作っているうちに作品がたくさん溜まってしまったので、
最初は会社の人や知人に分けていました。
しかし、作った作品はかなりの数となってしまい、
そのうち、だんだんもらってくれる人がいなくなり、
ストラップにして教室に持って来てくれるようになったのがきっかけです。
ちなみにこの生徒さんは手先が器用な人で、
作品は誰が見ても販売できるほどの腕前の持ち主です。
私一人(伊藤教室長)でいただいても申し訳がないので、
パソコン教室で販売することにしました。
価格は一般に売られている同等品の半額以下で、物によっては部品や材料代程度の価格でした。
最初は小さなストラップだけだったのが、
だんだん大きめの作品を持って来てくれるようになりました。
そして、ハロウィンの時期には、ハロウィンの写真立て。
クリスマスの時期には、クリスマスケーキ等々。
ストラップを買っていた生徒さんも、
少し大きめの作品を見て、
「私も作ってみたい。」と言われ始めたので、
その生徒さんに「ミニチュアスイーツデコ講座」を開いてもらえるようにお願いをしました。
しかし、最初は
「自分が教えるなんて出来ないし、教えたことが無いから無理です。」
と断られてしまったのですが、
他の生徒さんからの要望もあったので何回かお願いしてみましたが、
残念ながら全て断られてしまいました。
そして、やっと教えてくれくることになりましたが、
いちからパーツをすべてその講座中に作ることはできないので、
パーツのみ先生が作って持って来てくれて、
教室の講座ではそのパーツを組み合わせて完成させるという講座でスタートしました。
(右のグレーのTシャツの方がミニチュアスイーツデコの先生です)
最初の頃は月1回、日曜日の午後講座をしていましたが、
生徒が増えてパーツを作るのに時間がかかるため、
現在は3か月から4か月に1度のペースで講座をしています。
「私も出来た~♪」
出来上がった作品を手に喜ぶ受講生の方」
こちらの講座もかなりの人気で、当初は数回で終了する予定でしたが、
2012年8月から始まり、現在2年4か月が過ぎました。
こちらもまだまだ終わる気配はありません。
前回に紹介した着物の講座料金は、ハンカチ(500円から800円)や
着物を飾るミニスタンド(800円から1,000円)と先生への謝礼(1,000円)
ミニチュアスイーツデコの講座料金は、その時のパーツ代(1,000円)と先生への謝礼(1,000円)途中から教室経費として、参加者一人当たり500円をいただくようになりました。
それと生徒さんが持って来てくれたお菓子の余り(*^_^*)
3.骨盤体操講座
この講座の最初のきっかけは、
知り合いの方から紹介されたカイロプラティックの先生が、
無償でもいいから骨盤体操を紹介したいという依頼からでした。
腰や体を痛めてから治療するだけではなく、
予防をしてほしいという思いのある先生で、教室で試しに骨盤体操をしてみることになりました。
募集をかけたところ健康志向の方が多く、すぐに集まりました。
参加された生徒さんは、とっても成果が出たことを喜んでくれました。
本来はずっと続けていきたかったのですが、
先生は自分で診療所もされているので忙しくなってしまい、
3回講座をした現在、様子待ち状態になっています。
復活を望まれている生徒さんも多いので、是非再度講座を復活できたらいいなと思っています。
最後に、どの講座のときも講座終了後のおやつタイムがもう一つの楽しみになっています。
必ず1人1つお菓子を持って来て、原則参加者全員でおしゃべり会を行います。
お菓子はどんなお菓子でもいいのですが、
お菓子作りの大好きな生徒さんが2人いて、必ず手作りのお菓子を持って来てくれます。
それも楽しみの1つとなっています。
どの講座も2時間となっていますが、
講座が終わってからのおやつタイムは1時間30分ぐらい行います。
夏場だと外が明るいので、長いときで3時間ぐらいのときもあります。
Q.最後に、「講座をしての良い点」はありましたか?
授業では聞けない本音トークが聞けます。
(パソコン教室のことだけでなく、その生徒さんの人間模様)
地域情報の収集ができること。
Q.今後の課題はなんですか?
自分たちの講座という意識をもっと持っていただくために、連絡等は参加者の当番制にしたけど、何かあると必ず教室に相談してきて自分たちで解決しようとしないので、もう少し自主性を持ってもらうようにしていきたい
おやつタイムの時間が一番本音が聞ける良い時間帯です。
例えば手作りのお菓子の話題から教室に設備があればお菓子づくり講座もやりたいねと広がっています。
より多くの人に参加してもらえる講座を作ることが課題ですが、
現状の設備では人数的にも講座的にも無理な状況ですが、少しずつ進化していけれたらいいなと思っています。
ありがとうございました。
「発想」のヒントは、どこにでも転がっていますね。